マウスピース矯正とは
歯列矯正のネックは費用がかかるのとともに目立ってしまうという審美的な面もあります。歯に装着されたワイヤーはひと目で矯正中だということを他の人に知られてしまうため、人前で歯を見せられないという悩みを抱えることも少なくありません。
そんな歯列矯正の悩みを解消してくれる手段がマウスピース矯正です。これは透明の「アライナー」と呼ばれるマウスピースを装着させて歯列矯正を行う方法で、ワイヤー矯正と異なり取り外しが可能という大きな特徴があります。
透明なマウスピースなのでほとんど目立たず、周囲の目を気にすることなく日常生活を送ることができます。着脱可能なため常に清潔な状態を維持できるのも大きな魅力でしょう。
このマウスピース矯正では原則として2週間程度に1回、新しいマウスピースに交換しながら治療を続けていくことになります。装着時間は1日20時間程度。やはり長時間の装着が求められることになります。
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ワイヤー矯正に比べて負荷が少なく、痛みも少ないというメリットもありますが、その分矯正できる範囲も限られており、ごく軽度の歯並びの矯正にのみ行われるのが一般的です。ワイヤー矯正と併用して行われることもあります。治療期間は歯並びの状況によって異なってきますが、だいたい半年~2年程度。
なお、マウスピース装置の場合、矯正が終了した後も状態を維持する(保定)ためにしばらくの間マウスピースを装着し続けることもあります。
ワイヤーでの矯正は目立つから嫌だ、という人にはこのマウスピース矯正は理想的な選択肢となってくれるでしょう。歯並びの悪さに悩んでいる人はまずこのマウスピース矯正が使用できるレベルなのかどうかを医師に相談してみてはいかがでしょうか。
マウスピース矯正のデメリット
透明なマウスピースを装着して行うため目立たない、痛みも少ない、費用も安く済むとメリットが多いマウスピース矯正ですが、デメリットも多数あります。
まず治療できる範囲が限られてくること。マウスピースを装着するだけという手軽な方法ゆえに、歯並びがとくに悪い状態では使用することができない場合があります。あくまで軽度の矯正で済む場合にのみに限られています。また、ワイヤー矯正に比べ、同じ矯正の度合いでも治療期間が長くかかってしまう傾向も見られます。
着脱が可能というのは大きなメリットですが、逆にデメリットにもなりえます。着脱は患者自らが毎日行うことになるため、装着時間が短くなってしまったり、さぼってしまったりするとその分治療期間が長引いてしまうことになります。
時々起こりうる大きなデメリットとしては歯根吸収があります。これはマウスピース矯正によって歯根が溶けてしまう症状で、原因はよくわかっていません。
なお、マウスピースは2週間に1回程度、新しいものに交換する必要があります。
治療費も安く済むというイメージがありますが、それは軽度の歯列矯正だからこそ。同じ治療をワイヤー矯正で行ったほうが安く済むこともあります。
このようにマウスピース矯正にもいくつかのデメリットが挙げられます。基本的には目立たなさ、違和感の少なさといったメリットが大きなポイントとなり、実際的な面ではワイヤー矯正に比べるとやや劣るという特徴が見られます。自分にとって相応しい矯正なのかどうか、医師とよく相談するなど、事前によく考えてから判断する必要があるのでしょう。
マウスピース矯正の種類
マウスピース矯正とひと口にいってもいろいろな種類があり、医療機関ごとに、あるいは歯列の状態に合わせて選択されることになります。
有名なマウスピース矯正としてはまずクリアライナーが挙げられます。これはコンピューターで測定しながらマウスピースを作製する方法で、歯並びの変化に合わせて適時マウスピースを作製、交換していくところに大きな特徴があります。その分矯正中の痛みが少なく済むというメリットがあります。
それからインビザライン。現在もっとも普及しているマウスピース矯正と言われています。これはコンピューターで測定しながらマウスピースを作製するところはクリアライナーと同じですが、初診時に歯型をとり、作製したマウスピースをずっと使い続ける点に違いがあります。1日20時間装着し、2週間に1回程度交換する。マウスピース矯正の一般的なイメージはこのインビザラインの治療法が元になっています。
そのほかにはエシックスという種類もあります。この特徴はマウスピースに手作業で調整していくという方法で、マウスピースの交換の必要がない点にあります。軽度の歯列矯正に適している方法です。
もっとも新しいのがストレートライン。1週間ごとにマウスピースを交換する方法で、フィット感に優れ、痛みをほとんど感じることなく矯正できます。6ヵ月に1回新たにマウスピースを作り直す必要がありますが、これまでマウスピース矯正では難しいといわれていた矯正にも対応できる優れた方法です。
このように、マウスピース矯正にもそれぞれ特徴があります。どの矯正方法を選ぶかが重要になってきますから、医師に相談する前にあらかじめある程度の知識を得ておくといいのではないでしょうか。


